こんにちわ、わたぬきです。
今回は集合知を使った過去のキャンペーンを1つ紹介したいと思います!
そのキャンペーンとは、「ホームズくん史上最強の難問」という、高級賃貸に2年間タダで住める権利を報酬にした超難問のクイズに挑戦するというものです。約1年前に都内でも渋谷や私鉄をはじめ各所で広告が出されていたため、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
それでは、このキャンペーンのどこに集合知の要素があったのか紹介したいと思います。
この「ホームズくん史上最強の難問」で出された難問は、Mensaと呼ばれるIQが非常に高い集団の考案による問題だったため、非常に難度の高い問題となっており、1人の知恵で解答できるような代物ではありませんでした。そして何より、報酬が高級賃貸に2年間タダで住める権利であったために、このキャンペーンを知り、参加した人たちは、ネット上(2ちゃんねるが中心・特設サイトもあったがそちらはあまり機能せず?)で互いに知恵を出し合い、なんとか答えを出そうと試みました。この瞬間、「ホームズくん史上最強の難問」は集合知を用いたキャンペーン企画となったのです!
その集合知の結果、正解者はなんと789人にまで上り、企画側が想定していない結果にまで至ってしまったそうです。みんなで考え、みんなで同じ解答に行き着いたのですから、それだけの正解者が出てもおかしくないですよね!
この「ホームズくん史上最強の難問」というキャンペーンの中に、企画側が最初から集合知の要素を取り入れようとしていたのかはわかりませんが、結果的に集合知がここに生まれることになった理由として、やはり魅力的な金銭的報酬がそこにあったからではないかと思います。なんらかの報酬を獲得するために人々が集うというのはよくあることであり、それを利用することで簡単に集合知を利用することが出来ますが、僕たちミライ班がその金銭的報酬に頼るのもどうかと思うので、何か上手い手法を見つけなければですね笑
以上、集合知の参考になるようでならない紹介でした!
これ最終的な解答に非常に納得いかなかった覚えがあります(笑)メンサこんな雑なの?みたいな(笑)
返信削除それはおいといて・・これ確かに僕自身もやってるとき、途中経過をブログとかどっかで公表してくれたり一部分教えてくれたりしてる人いたね。
ただ、こいつはどちらかというと集合知というより個人ワークだったように感じます。途中経過とかヒント的なものを書いた人はただ単に「優越感」(自分はそこまで自力でわかったんだぞ、みたいな)あるいは「親切心」かな。協力して知恵を出し合うというよりは、答えを知っている者が知らない者にヒント出しなり誘導なりを行なっていた印象でした。
というのも、このゲームはクイズに正解した人の中から1名に景品、ということだったので、そういう意味での皆で協力するメリットは実はないんだよね。極端な話、ある1人が出来てそれ以外の人は出来なかったら自動的にその人が当選ということになるわけだから、自分から当選確率を下げにいくことはインセンティブとして働かないだろう、ということね。
こんな難問なのにここまで正解者数が出たことを以下のように分析も出来ます。
このクイズはもちろん景品があったけど、たった1名だし、何よりすぐには解けない、非常にむずい問題でした。ノーヒントで解けたらそれこそメンサ入れば?レベルだと思う(笑)
じゃあなぜ参加者は「むずすぎる。いいや。やーめた」とならなかったのか。
実はこのゲーム、Youtubeでヒント映像を毎日公開していました。さらにホームズくんのキャラがツイッターでつぶやいていて、そのツイートも日々違うものでした。
あまりここで長ったらしい分析をしてみても仕方ないので、その辺から参加者の心理を察するに、
「そもそも『難問』と謳っているからすぐには解けないだろう」
→
「でも手も足も出なかったらめんどいしやめよーっと。」
→
「ん?定期的にヒント動画を更新するのか!」
→
「じゃあちょっとヒント動画待ってみよう」
→
(ヒント動画更新→視聴)
→
「お!あの部分はあーゆーことか!ちょっとだけ解けたぞ!」
→
(この時点でコミットメントがある程度されており、いわゆる「サンクコスト」的なことを意識)
→
「じゃあ次のヒント映像も待ってみるか」
→
…
ってな感じでのめりこんでいったのではないか、と思います。
ちなみにこれ、第2弾で「このパーティは誰の主催パーティでしょう?」みたいなやつもやってたね。あっちはいわゆる「頭使う」系じゃなかったけど。