2011年1月25日火曜日

20歳のための 20年後会議

昨年の年末に面白い本が出版された。クリスマスぐらいだったかな。

20歳のための 20年後会議 という本です。NHK出版から。

書籍としては新書扱い。値段も1050円とそこそこ。20年後に重要となるであろう20個のキーワードを考え、それについて東国原さんとおちさんが対談していくという感じの内容。内容はなかなかいいと思うのでオススメです。

ただ、この本を買った一番の動機は、本のコンテンツの中にtwitterがあったということ。twitterでいろんな人から、このキーワードについての所感を聞いたというコンテンツが面白そうだから買ったというのもあります。こちらのほうがより研究チックな視点ですね。以下は、このコンテンツについての感想や考察を書いていこうかと思います。

今回のtwitterの使われ方は、20個のキーワードに対して色々な人が(恐らく、おちさんや東国原さんのフォロワー)が所感を答えたという形になってます。ハッシュタグあたりで集めたような感じです。これが各章につき、10個程度、twitterからの意見として載っています。全体では220個程度。こういった多くの人に考えるべきテーマをtwitterに投げたのはなかなか良かったのではないかな、と思っています。

しかし、twitterの使い方として惜しかった点がいくつか。
①tweetのレベル感がバラバラ
②集めたtweetと本編に明確な関連がない

まず、tweetのレベル感がバラバラ。140字という制限もあるとは思いますが、ゆるい質問であった(であろう)ために、意見の属性がバラバラになっています。140字フルに使ってくるものもあれば、一言で終わってしまうものも。確かに多くの人から意見を集めたという感は出ましたが、それも10個なので何ともいえない感じです。

また、このようにして集めたtweetが本編の対談にあまり活かされていないのも、もったいない部分でした。面白い意見を出した人にはreplyで詳しく聞いてみて、それを対談の中に入れるとかそういうことがあっても面白かったのではないかと。これをやり始めると、2人の対談という色は薄れてしまうから、本としてどうか、ということもありますが、twitterの使い方の可能性の1つとして。あと未来、という万人に共通する問題だからありかな、とも思いました。

こんな感じで、いくつか思うところはありますが、普通に読みやすく、面白い本です。この本の内容についても思うところは色々あるのですが、それはまた後々のコラムで。