慶応義塾大学武山研究会(KEG)2011年度プロジェクト「Mirai Project」のブログです。2011年度ミライプロジェクトメンバー確定しました。計6人の学生メンバーでブログを更新していきます。
2011年5月25日水曜日
肉にくニクNIKU?
2011年5月21日土曜日
ゲームは世界を変えるか
未来の仕事はゲーム化する
http://www.yasuhisa.com/could/article/work-is-game/
以下、この記事からの引用です。
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ゲームという言葉が出てくると、どうしても楽しい何かでなければいけないというイメージが先立ちますが一概にそうではありません。ゲームの要素を取り入れることで楽しいという感情を引き出せるということは先述していますが、ゲームと楽しいが必ずしもイコールの関係であるわけではありません。
「Rules of Play」 という書籍によると、ゲームとはプレーヤーが決まったルールの中で定量化できる結果を得ることが出来るシステムであると定義しています。この定義を用いるのであれば、楽しめるかどうかは別の話として捉えるべきですし、仕事のゲーム化を考える際もどのようなルールを定義し、プレーヤーにどのような結果を与えることに注目しなければいけないでしょう。
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そういえば、Mirai Tweet Companyは、未来を考えるという行為にゲーム要素を入れようとしていた面がありますね(ランキングとか)。それはさておき、仕事や教育が日常のさまざまな行動にゲーム要素を入れる(ダンスダンスレボリューションとダイエットや、「家事ポイント」とかw)という動きが今後も止まらないことを考えると、いずれは生活の全てにゲーム要素が入ってくる、といったこともあるかもしれません。
2011年5月20日金曜日
ミライの都市計画!
実は私、都市計画にとても興味があるんです♪
そこで、「未来の都市計画」というキーワードで調べてみたら、こんなものが出てきました!
ミライの都市計画
実現可能性はさておき、みてみましょう!
Sky-Terra
東京のように大きな公園を作ることが難しい都市を
想定してたてられた計画です!
巨大なタワーを建ててその上に庭園をつくるというもの。ベンチや芝生などの設備を備え、公園としての機能を果たしています。それに加えて、タワーの下を日陰にしたり雨水を集めるという効果も期待できるそう・・・。
でも高所恐怖症の人にとっては怖いですよね!
風も強そうです・・・!
こちらはすでに計画が進んでいる
インドネシア、ジャカルタのRegatta Jakarta.
tall ships という10棟のマンションとlight house(灯台)と名づけられたホテル一棟によって構成されているそうです。
10棟のマンションは、ひとつひとつドバイやマイアミなど大きな港のある都市の名前をとっていて、
その都市のある方角を向いているそうです。
Seoul Commune 2026.
こちらはソウルに建設されることを前提にデザインされた都市です。
住空間と商業施設、公共空間が一体となったもので、この都市の中で全てが完結してしまうため
「持続可能」な都市とされているそうです。
どれも斬新な都市計画ですよね。
個人的には三つ目のソウルの例がSFのようで面白いと感じました!
他にも例があるので、みなさんもぜひ調べてみてください♪
2011年5月19日木曜日
魔法の〇〇でぽぽぽぽーん!
ハリーポッターを見て、あんな風に杖を振り回すだけでなんでもできたらなーって思ったことある人いますよね?
そんなファンタジーな方々!
これを見てください。
http://youtu.be/UYpMck1eD-Q
どうです?
夢感じました?
まぁ全然魔法じゃないし、「なんでも」はできないんだけどね。
要は学習リモコンな訳で、操作をボタンではなく動作でやってるわけですねー
学習リモコンなのでテレビ以外でも、エアコンやレコーダーなども操作できます。
今までも学習リモコンってあったし、動作でやるって点もkinectみたいですよね。
けど、これを組み合わせて魔法の杖っていう人が昔から憧れをいだいていたデザインに落とし込んだとかいう点が夢があって素敵だと思いました。
ただ二つの技術の点在だと、便利だから使うというだけのものだったのが、
組み合わせ、人の憧れを叶えたっていう点がウケる要因なのかなぁ?
まぁ単純にネタって考え方もありますけど。、
ミライ的なネタに繋げるとすると、
近い将来、テレビには全部カメラがついていて個人の動きや表情を認証して操作したりオススメ番組を教えてくれたりするんでしょうか?
あるいはテレパシー的に脳波を送信して、「いいともが見たい!」と念じたらサーバー上から即座にダウンロードしていつでもいいともが見れる様になるんでしょうか?
そんな未来が楽しみですけど、技術が魔法の杖みたいにユーモアあふれるデザインで普及して欲しいですね!
http://www.links.co.jp/shop/kymera.html
2011年5月17日火曜日
≪プリクラ≫は≪プチクラ≫へ
未来ブロガーから迷走ブロガーからGALブロガーに転身したどーもMASAです。
レポーターのやっつけ仕事ぶりに真面目な僕は憤りを感じましたが、まずはコチラをご覧ください
GALが大好きなプリクラ機です。動画の中でも説明されていますが、最新機種では大幅に画像を加工できるようです。ほぼスッピンで撮っても後から化粧を施せるとか・・・。ともあれ、女の子の『可愛く撮りたい!!!』という欲求を叶える夢の撮影機器と言えるでしょう。
しかし、ちょっと待て。
いくらプリクラが画像を加工できるからと言っても、プリクラでできることなんてフォトショでできる。しかも今後は、もっと気軽に画像をいじれるソフトやアプリが普及し、撮影するデバイスもプリクラより携帯やデジカメの方へシフトしていくに違いない。
こう考えるとプリクラの強みは唯一、その『イベント性』ということになりそうだ。てか今もそうかもしれないけど・・・。
別にプリクラが生き残らなくてもいいのでは?と思うかもしれないが、私はプリクラに生き残ってほしいのです。なぜならプリクラは日本が生んだGAL文化であり、GALブロガーの私としては強い思い入れがあるのです!!!・・・、というのは冗談ですが、いや半分は冗談ではなく、プリクラが日本独自の面白い文化であるというのは間違いありません。ですので、プリクラ文化が廃れていくとなると確かに物悲しい気持ちにはなるのです。
そこで!!!
プリクラが生き残るためのソリューションを考えてみました。
『プリクラに、撮った画像に加工するように、自分で思った通りに簡単にプチ整形できる機能を付ける。』
当然未来を考慮してのソリューションですので、技術のJUMPはあるでしょう。しかし、これが実現すればプリクラならぬ≪プチクラ≫ブームの到来間違いなしです!!
商品化できる企業様は私にご連絡下さい。
2011年5月14日土曜日
未来の冷蔵庫はジェル状!?
Akariです。
本日はミライの冷蔵庫を紹介したいと思います。
それは海外のデザインコンテストで入賞した
Bio Robot Refrigeratorです!
これは緑のバイオポリマージェルを利用した冷蔵庫で
ドアをあけるのではなく、そのまま保存したい食糧品を
ジェルの中につっこむというものです。
冷やすための電力を節電することができ、
生鮮食品が形を変えてもジェルが包み込むように
冷やしてくれるそうです。
しかも大きさも一般的な冷蔵庫の1/4程度とのことです。
また、ジェルなので、入れたい場所に自由に配置できるのです。
バイオポリマージェルとはどんな感触なのか、
是非どんなものか触ってみたいものです。
この冷蔵庫はコンセプト段階だそうですが、
是非とも実現化されてほしいです!
2011年5月13日金曜日
未来予想のポストカード
昨日のテーマと被っていますが・・・どんなものが予想されていたのか一緒に見ていきましょう!
これは、[動く道路]
現代、動く歩道はありますが、
こちらは、[天候制御装置]
梅雨の季節には欲しいですね♪
これから先、気象異常が深刻化したら
需要がありそうです・・・。
2011年を生きる私たちにとっても、
まだまだ[ミライ]の道具ですね!
これは一応実現しているそうです!
[個人用飛行装置]
実現しているもの、していないものがありますが、人の望むものって
今も昔も、そして未来も変わらないのかもしれませんね!
まだまだ色々なものがありますので
興味のある方は コチラ をご覧になってみてください!
2011年5月12日木曜日
100年後の未来予想図
私は初めて見るサイトだったのですが、もしかしたら見たことある方も多いかもしれません。
未来年表 http://seikatsusoken.jp/futuretimeline/
未来予測関連の記事やレポートから「○○年に、○○になる」といった情報のみを厳選し、西暦年や分野ごとに整理した未来予測のデータベースです。 2100年までの各未来予測データには「類型」(予測、推計、計画、政策目標、決定など)「出典」「資料名」「発表時期」が付記されています。
びっくりするのが、2110年まで予測があるという点と、予測が誰かが勝手にしたものでなくきちんと出典が明記されている点です。
さらに予測も他分野にわたり、医療・技術・人口・経済・宇宙など様々です。
たとえば来年2012年の予測は
「インドが無人火星探査船を打ち上げる」
というものがあり、
2100年の予測には
「石油や天然ガスに依存しない省エネ社会が実現し、二酸化炭素の排出量がゼロになる 」
というものがあります
私は自分で未来を予測したり妄想したりするのも大好きですが、このような未来予測をみてニヤニヤするのも楽しくてしょうがないです。
こういうのみるとなんだか人類として社会に貢献したいというやる気がわいてくる気がしてならないのです。
目を通すだけでも楽しいので是非ご覧になってください^^
2011年5月11日水曜日
ベジータが付けていた「スカウター」は科学と哲学と妄想の結晶である。
※哲学とか科学とか妄想とかの綯い交ぜです。書いた本人である私が混乱してしまいましたので、ご覧になられる方はご注意ください※
未来ブロガ―から迷走ブロガ―に転身したMASAです。
「時間とはなにか。」
こんな問いを投げかけられた時、みなさんはどう答えますか。私ならこう答えるかもしれない。
「その質問に答えるには時間が必要だ。」
…というトンチはさて置き。
どう考えてもシックリ答えることはできそうにありません。そして今回、それを明確にするつもりもありません。できません。今回取り上げたいことは、時間のような目に見えない概念に関わる興味深い洞察についてです。
「時間を計る。」といったとき、真っ先に思い浮かぶものが時計ですね。時計は時間を計るために存在しています。最近では“なう”だけを教えてくれるデジタル時計も多く見かけますが、私はやっぱり“なう”に加え“うぃる”“わず”も教えてくれるアナログ時計の方が好きです。
ところでアナログは時間の経過を針の移動距離で示してくれますから、例えば10分間を『針が移動する10分間という幅』として視覚的に知覚することができますよね。中心角が60°の扇形が10分間である、というイメージです。
本題へ入ります。時計にもいくつか種類が存在しますね。例えば、砂時計や日時計、カコンッといい音が出るししおどしは水時計と言えるかもしれません。
これら時間の計測機に共通する要素としてある一定速度での変化について注目してみたいと思います。
こう言い換えましょう。
⇒時間の計測機である時計は一定速度で変化する構造を含んでいる。
冒頭の「時間とはなにか。」という問いへのヒントが隠れている気がしませんか。
他にも体重計や温度計、湿度計などその他様々な計測機器をじっくり観察すると、その構造の中に計測対象の特性が見え隠れしているように思えてきます。重さって落ちるなにかカナ、とかね。なんだか計測機って目に見えない定量的なものを可視化する機械なのねって勝手に納得してしまいました。そしてこのアプローチの仕方ってデザイン思考にも通じるとこがあるなーとか。
はて…、なんだか何が言いたかったのか道を見失いつつあるので…、見失いました。なんで突っ走ります。
では、この考え方を定性的なものにも転換できないか…。
「色っぽさ計測器」とか「ウザさ計測器」とか「興味関心計測器」とか。
………………ンンンンナンセンスッッッウ!!!!!!!!!!!!!!!!
色っぽさって“上がる”なにかでは…?ウザさって“力む”なにかでは…?興味関心って“吸い込まれる”なにかでは…?いや、“閉ざす”なにかかも。
…。(終了)
そういえばドラゴンボールという漫画に戦闘能力を測る『スカウター』という機器が描かれていましたね。あれこそ目に見えなくて、定量的に表せるのかどうかもわかんないものを可視化しようとしてて、仕組みが全くわかんなくて、っていう感じでしたよね。
目に見えぬものこそ、見てみたい。という欲望を満たす“可視化”の流れは今後も進むことでしょう。(という締め)
では最後に一句
⇒『見えぬもの 見ようとすると 見えないの』 MASA
2011年5月9日月曜日
滋賀県の2030年
tomyです
なんと滋賀県が滋賀県の2030年の姿を考えるということを実施していました!
http://www.pref.shiga.jp/a/kikaku/2030/gaiyo.pdf
ここでは、まず2030年の社会情勢(人口や産業など)を予想しています。
統計的に20年後の社会情勢は予想できるのですが、予想のほとんどが明るい未来ではありません。
人口は減少していく、地域のコミュニティが希薄になり防犯意識なども薄れていく、資源の枯渇など、このままでは良くないということがたくさんでてきます。
そこで、そんな2030年にならないように、今後あるべき姿を考えるということを実施したのが、この滋賀県の取り組みです。
さらに、滋賀県が新しいエネルギーを利用して、2030年にはこんなライフスタイルにしたいというPDFも発見しました。
http://www.pref.shiga.jp/d/new-energy/teitannso/110421_kougai2.pdf
ここでは、2015年にはここまで実現させたい、2020年にはここまで実現させたいということがわかって、2030年に実現させたいことが段階的にイメージできてとてもわかりやすい表現だと思いました。
2011年5月7日土曜日
インタラクティブ漫才
実際にこの企画を楽しんでいるお客さんの動画を紹介します。
例えば...
1:どつかれた衝撃で奇面組のようにちっちゃくなってしまう。という感じで、通常のつっこみでは味わえない
2:ビリヤードの玉のようにフレームにぶつかり、跳ね返る。
3:鼻血飛び出る。
4:高速回転し始め、パンツ一丁になってしまう。
5:井上さんの寒いセリフに凍ってしまう。
6:耳から変な煙が出る。
7:大爆発する。
8:ジェット噴射で飛んでいく。
9:スクリーンに突撃する。
10:魂が抜けていく。
11:天からお迎えがくる。
是非行ってみてはいかがでしょうか?
(アトラクションの詳細は、
お笑いに限らず、ドラマや演劇、ライブ等、
2011年5月6日金曜日
90年後の・・・
先日、インターネットでニュースを見ていたらとても驚くべき記事を発見しました!
日本女性の平均寿命、90年後には95歳になっているとの予測・・・!
依然少子化は進んでいますし、高齢者の割合は将来非常に高くなるでしょう。
そんなとき、新しい技術は私たちの生活をどう支えてくれているのでしょうか?
非常に興味があります。
幼い子供から高齢者まで皆が気軽さ・親しみやすさを感じながら、技術革新による便利な生活を享受できる社会。これが私が90年後に望むことです。
ユニバーサルデザインの7原則として、
1・どんな人でも公平に使えること
2・使う上で自由度が高いこと
3・使い方が簡単ですぐに分かること
4・必要な情報がすぐにわかること
5・うっかりミスが危険につながらないこと
6・弱い力でも使えること
7・接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること
が掲げられています。
今はまだユニバーサルデザインが良い意味で目立ち、もてはやされる時代です。
それは、社会全体がユニバーサルデザインの基準を満たしていないから。
90年後、「ユニバーサルデザイン」という言葉がなくなっているくらいに
「ユニバーサルデザイン」の考え方や設計が社会に深く浸透し、人々の生活を支えていることを願っています!
好きなアイドルの「アレ」を再現?!
接吻の際の舌の動きを忠実に再現しているようです。これで、離れたところに住んでる彼女やアイドルと簡単に接吻ができる日も近いかもしれません(笑)
2011年5月4日水曜日
Medicine? Meal?
僕らは蝶
2011年5月2日月曜日
懐かしい未来
昨年度に引き続き、ミライ班になりました(現段階ではまだ内定ですが)tomyです。
さてさて、皆さんは「未来」と言えば何を思い浮かべるでしょうか??
最先端技術??空飛ぶ車??ロボット??何でも自動化??
等々、すごく技術が発展して、ハイテクでかっこいい世界が未来だと考える人は多いと思います。
僕も去年はそんな風に考えていました。
しかし、昨年度、MIRAI TWEET COMPANYで、多くの人々に未来の社会像を考えて頂いたときに
「未来でも日本の伝統技術を大切にした社会であってほしい」
「未来には農家で働く若者が増えていてほしい」
「もっと人と人がつながるような社会が望ましい」
などと、未来になっていく上で、日本が大切にしてきた伝統であったり、風習であったり、人との付き合い方を尊重してほしいという意見をたくさん頂きました。
それらの意見に僕も大変共感したので、これからの未来の社会は、物質的な満足をより得ることができるだけでなく、心も満足できるようなハートフルな世の中になってほしいと思うようになりました。
そんな時!おもしろい言葉を発見しました!
題名にも書いた「懐かしい未来」という言葉です。
普通なら、「懐かしい」という言葉は「過去」に使うと思っていましたが、「未来」という言葉に掛けているところがすごくいいと思いました。
この「懐かしい未来」という言葉は自分が考える未来を一言で説明してくれる言葉だと思いました。
実は「懐かしい未来」というのは実際のNPO法人の名前であり、「人と人、人と自然、そして内なる自分とのつながりを深めるようなもう一つの未来=懐かしい未来を、日本そして世界で実現していくために、グローバル化に代わるローカル化、コミュニティの再興、伝統智の見直し、深くて包括的な学びのプログラムづくり・場づくりに取り組んで」いる団体の名前です。
このような取り組みがNPO法人だけでなく企業が、そして社会全体が行うことができればと思いました。
活動内容など詳しくはホームページをご覧ください。
と、僕の想いを述べてきましたが、
最後に、
皆さんも未来を考えるときは
「もっとこうなれば便利な世の中になるから、未来はこうなってほしい」
と考えるだけでなく、
「今、あるいは昔の社会ではこんなに良いところがあるから、この良いところを受け継いでいく、また、見直していく未来になってほしい」
と考えてみると面白いかもしれませんということを言って終わりにしたいと思います。
2011年5月1日日曜日
「未来」を考えるための2つのアプローチ
1月に「20歳のための 20年後会議」という本のレビューを書いたのですが、今回はその続編という位置付けです。この本では、おちさんと東国原さんが20年後の世界について20個のキーワードを基に所感を述べつつ、予想や希望を語る対談となっていますが、ここで考えたことが1つ。
『みんなどうやって20年後を予想してるのかな?』
ってことです。Mirai Tweet Companyでも様々な意見が寄せられたのですが、皆どのように20年後の社会像を考えてるのかなと。まずは、この「20歳のための 20年後会議」内ではどうなっているのかを考えてみます。
本の中身に触れるのも憚られるので、ざっくりと述べますが、基本的には「今(2011年現在)の社会状況を考えた上で、2030年にはこうなっていてほしい」という視点で語られているように思います。例えば、今の若者ってリスクを取ろうとしないけど、リスク取ってチャレンジした方がいいぜ…みたいな感じです。
言い換えれば、2011年現在の事実がベースになっている視点ですね。これを仮にfactサイドの視点と名付けます。このfactサイドの視点というのは、統計データから未来を予想する考え方も含まれると思います。今までのデータから未来はこうなると予想できる…という考え方です。「20年後の社会像を考えるには、20年前の社会状況を想起することもヒントになる」と仰った方もいました。これもfactサイドの視点でしょう。
一方で、Mirai Tweet Companyではこのような考え方以外から発想されたような答えもたくさんありました。例えばこんな回答。お題は、「2030年、人に楽しさや気づきを与えるアート、エンターテイメントの仕掛けを使ったワクワクするサービスが たくさん登場!あなたは、どんなサービスがほしい?」です。
#mtc19 街中で即興音楽を誰でも楽しめる仕掛け♪ 例えば、山手線のホームで低音ビートをずっと流しておいて、京浜東北線のホーム音楽がメロディ♪ずっと聞いていれば覚えるから、待ち合わせしてすぐハモれる!
これは現在の社会で特に問題になっているものを解決する、という視点ではないですね。単純に「面白そう」とか「これがあったらもっと楽しくなるのに!」という視点だと思います。言うなれば、ただの妄想ですが、妄想だって大事なんですよ、というコラムも出てきてますね。こういった妄想をwantsサイドの視点と名付けてみます。
さて、この2つの視点を比べてみましょう。
factサイドの視点には「未来の方向性を示唆できるものの、終着点は見えづらい」という特徴があると思います。統計データであれば「人口は減少するだろう」という結論が示されたとしても、20年後の人口が減った社会の姿が具体的に出てくるわけではありません。2011年現在の問題点を解決する、という視点で物事を語るのは有意義ですが、方向性を示すのが精一杯で、それが為されるかどうかも不明瞭ですし、問題点が解決した後の社会の姿が具体的には考えづらいです。
一方wantsサイドの視点には「未来の具体的な姿を提示しているものの、現実味やそこに至るまでの具体的なプロセスが欠落している」という特徴があります。2010年から、なぜこの2030年像に至るのかが分かりづらいという意見は昨年度のプロジェクト内でも出てきた意見です。
座標に例えるならば、factサイドは「2011年現在の点」と「その点から出る矢印」を示すことができ、wantsサイドは「2030年の点」と「その点から2010年へ出る矢印」を示すことができるという感じでしょうか。(2030年の点が分かると、逆算して2020年にはこうあるべき、2015年にはこうあるべき、と現在へ向けて目標を定めることができるかもしれないからです)
未来を考える際に、factサイドの視点、wantsサイドの視点、は共に重要な視点だと思います。「2010年から未来へ伸びる矢印」と「2030年から過去へ伸びる矢印」の2つで挟み撃ちのような形で未来を予想、また創造できたらいいな、と思います。
…と、ここで収まりが良さそうなのですが、最後に追記。
このプロジェクトで行っているのは、主にwantsサイドの視点でした。というのもfactサイドというのは他の研究機関や政治家が考えることが多いのではないかな、というイメージがあります。また、変化の激しい時代にfactサイドが意味を為すかということも考えなければならない点だと思います(参照)。
そして、大学のような組織が行う価値があるのは、研究機関や政治家とは反対の視点であるwantsサイドなのではないか、ということ。更にwantsサイドというのはこと集めづらいということ。希求は基本的に潜在的な感情だからです。これを「一般生活者」から集めること、が1つのミッションでした
…が。
去年やっていて思ったのは、factサイドも参加者の中から提供できるのではないか、ということ。未来に興味を持つ人が集まれば(ヘビーユーザーと呼んでいました)、その人たちがfactサイドを提供するだけの力やモチベーションがあるのかもしれないな、ということです。これはこのプロジェクト自体が自走する(ファシリテーターという第3者がいなくても成立する)ことへ向けて、重要なポイントになるでしょう。
今回はここらへんで筆を置くことにします。以上、乱文失礼しました。