2010年7月2日金曜日

二十年後の我が家を覗いてみよう ~バスルーム編~

本日は先週に引き続き、著書『二十年後 くらしの未来図』(平尾俊郎著 新潮新書)のレビューを綴りたいと思います。

今日はバスルームのミライです。

<未来図② バスルーム>
[風呂掃除がいらなくなる?!]

またキャッチーな副題をつけてみましたが、バスルームの未来はどうも、「浴槽からブラシが伸びて勝手に全身を洗ってくれる」とか「ユニットバスの露天風呂が出来る」といった未来ではなく、現実のマーケットニーズに基づく製品開発が行われている模様です。

その1つが、「カラリ床」。バスルームの床に水が溜まって、転倒の原因になったり、水に含まれる石鹸や皮脂などまで床にたまってしまう、という主婦の声がきっかけで開発されました。「カラリ床」は水がドミノ倒しのように排水溝に向かってひとかたまりになって移動していき、床に水がたまりにくくなっています。

じゃあもっと夢のようなバスルームはないのだろうか?そんな思いで筆者が見つけたのが、バスタブの掃除の手間を省く「浴槽戦場システム」。バスタブに内蔵されたノズルから水と洗剤が噴射され、浴槽についた皮脂や汚れを洗浄します。

いや、もっと夢のようなバスルームを!そんな声に答えるバスルームが「水中照明」。文字通り、バスタブ側面の照明灯からカラフルな光が照射されることでお湯の色が変わり、幻想的な雰囲気の中で入浴を楽しめます。これだと色が人間に及ぼす心理的効果により、リラクゼーション効果が期待できます。

[バスタブよ、さようなら]
TOTOの浴室開発部の方に筆者がインタビューをしたところ、近未来のバスルームは次のようになっている可能性がある、とのことです。

「浴室やトイレのような住宅設備機器はあまり大きな変化を好まない。だけど人間のライフスタイルが変わるとそれに伴って変わる可能性はある。こういうものを変えていくのは我々メーカーではなく人間のライフスタイルだから。今の二十代は、湯船につからずシャワーだけという入浴スタイルの人も増えてきている。」

ということで、バスタブのないシャワーだけのバスルーム(もはやシャワールーム?!)が増えていく可能性もあるのです。

[バスルームのリビング化]
バスルームですることはもはや体を洗うことだけにとどまらなくなる、と筆者は考えています。例えば風呂につかりながら読書をする、好きなCDを聞く、ビールを飲みながら大リーグ中継を楽しむ、などです。

本著ではこれは「まだ実現されていないもの」ということで「決して実現できない注文ではないはず」と筆者は表現しています。

しかし、2010年現在、風呂の中で読書をしたり音楽を聞く、という事はかなり容易になってきていますよね。


こんな、お風呂用ブックスタンドもあれば、


このように、本自体が耐水性であるものもあります。

さらに、音楽も、













こんな防水スピーカーで、風呂でも音楽ライフが楽しめますし、お風呂テレビなるものも発売されています。











[音楽、読書、テレビの先には?]
筆者はここまでで未来図②バスルームの章をしめています。が、もう少し考えてみましょう。

お風呂の不満点として考えられるのは、「狭さ」で、お風呂に更に求めたいのは「温泉のような感覚」ではないでしょうか。

そうすると、未来のお風呂は、もはや部屋の1つととらえられ、広くスペースがとられ、ジャグジーなども完備されるようになるのではないでしょうか?(ジャグジー風呂はすでに家庭用で存在するみたいですね!)


ここまで来ると、入浴タイムは非常に贅沢な自分だけの時間、という事になりそうです!せかせかした日本人の生活を今まで以上に癒す空間になるかもしれませんね!

ワークショップの効果

http://www.news.janjan.jp/column/0408/0408127956/1.php

ワークショップの手法ではないのですが、ワークショップの効果をまとめている記事を見つけたので共有したいと思います。

この記事で

第六に、あるいはこれが最大の効果かも知れないが、初対面の人たちも、たちまち理解し合い、連帯感を持つことである。この方法も、せっかくたくさん出た意見をどう記録化して生かすか、特異な視点からの指摘をどう扱うかなど、なお課題は残されているが、全員の気持ちを生かすことが絶対に必要なボランティア団体やNPOに適切な協議の方法と考えている。

という箇所がいいと思いました。

連帯感・一体感を感じながらみんなで意見を出していく感覚をワークショップでは何より重視したいですね!

アイデア大喜利

電通インターンシップ Summer Challenge 2010
http://di2010.jp/















電通のサマーインターンシップの一環として行われているこのキャンペーン。
お題に対してつぶやきで返すというスタイルは非常に良く似たものがありますよね。
また他人のアイデアを見るという横のつながり(ソーシャル性)も兼ね備えているので、参考になる部分は多そうです。