2010年10月8日金曜日

未来を考える難しさ

今までのコラムや記事を見てきて分かるように、未来を考える、という行動はそれ自体はとてもワクワクするものです。

ですが一方で、未来を予測をする、未来がどうなるかを的中させる、という点に関しては今の時代ほど難しい時代はないのではないかと思います。

今、私たちがどういう時代を生きているのかということを分かりやすく説明してくれた動画があります。



・アメリカで結婚したカップルの8組のうち1組はオンラインで出会った。
・ブロードバンド普及率が一番高いのはバミューダ諸島

などなど、面白い事実がたくさんあるのですが、最も印象的なのは次の事実でしょう。

「2010年に需要のある仕事上位10位は2004年には存在していませんでした」

10年も経たずに産業構造がガラっと変わってしまう様には驚くばかりです。ITによる産業革命というのもあながち冗談ではなさそうですね。そう考えると専門家の力をもってしても10年先の社会情勢を的中させることは相当厳しいのではないかと思ってしまいます。

ちなみに他のDid You Knowを見たい方はこちら↓
http://wslash.com/?p=2758


ITに絞って言えば、次の記事も大変興味深いです。



たった10年前、世界にはiPhoneどころかiPodすらなかった。皆Blogでなく日記を書いていた。
http://kaede.to/~canada/doc/10-years-ago

10年前というと、僕が小学校を卒業した頃ですね。

「たった10年前、世界にはmixiもGREEもモバゲータウンもFaceBookもなかった。GmailもGoogleTalkもGoogleMapsも なかった。Wikipediaもなかった。そこにはiPhoneどころかiPodすらなかった。皆ガラケーでメールを打ち、MDウォークマンを聴き、 Blogの代わりに日記を書いていた。 」

このように言われれば、10年前を思い出して納得する部分も多いのですが、それと同時に世の中がガラッと変わってしまっていたことに気付いて驚きました。

10年で世界がここまで変わってしまったことを考えると、一瞬20年後である2030年のことなど的中させることはほぼ不可能なように思います。しかし、いつの世の中でも社会を導いてきたのは人々のニーズや希望でした。2030年の世界を考えるということは、2030年の社会像を的中させる、ということではなく、2030年の社会を皆で創り出していくというスタンスでいることが大事だと思いますし、そういうスタンスで色々な物事を考えることが大事なことなのでしょう。